ケッチン 1巻

ケッチン 1巻
きらたかし
講談社
高校生活が始まるとともに、バイクにも興味を持ち始めたユウ。
限られた範囲でしか人生を送ってこなかった中学生から
高校生になって、生活の範囲も交友関係も、あらゆる世界が広がる様子が
バイクを通じて描かれた作品。
幼なじみと気兼ねなく楽しくやってきた毎日が
新しい友人知人や、今まで知らなかったバイクの世界と触れることで
どんどん広がっていく、というユウの変化と成長を眺めるのが実に面白い。
バイクの世界自体は、自分には縁がなくて分からないけれど、
車に置き換えれば自分と同じような感じだし、
何より、いけてなかった中学生が、女の子や新しい趣味のために
どんどん前向きに頑張っていく姿は
とても応援してあげたくなる。
ストーリーそのものはまったりゆったりなのだけど、
そこがまたリアルっぽくて良いよね。
バイク話だけでなく
幼なじみの三人組の、それぞれが別々の道を歩んでいく様子も面白い。
ユウが中心で、マコと丸山、相澤先輩などなどが絡んで
複雑で面白い人間模様が展開されるのだろうけど、
そこからはちょっと外れるシュウの存在があるからこそ
マコとの関係は良い感じで続けられるのだろうし、
掲載誌の方ではすでに面白いことになってるし、で
三者三様の新しい人生が楽しめる、なかなか贅沢盛りだくさんな作品だ。
バイク関係では、
自分の興味あることにはまっしぐらだけど他の事にはサバサバしてる丸山に
純真なユウがどこまで惑わされるか、という
人間関係がどうなるかも楽しみだけれど、
ユウがどこまでバイク乗りとして覚醒するのかも見もの。
女子たちだけでなくユウにとっても憧れの相澤先輩や
バイク屋のおっちゃんを前に
ヘタレ気味だった少年がどこまでできる男になれるのか、
見ものですな。
ほんとにあった!霊媒先生 3巻

ほんとにあった!霊媒先生 3巻
松本ひで吉
講談社
霊を自在に操るキバヤシ先生vs科学原理主義者長良先生。
霊ネタ満載コメディ4コマ3巻は、
信長に憑かれたエリがヤンキー鰐淵に惚れられたり、
キバヤシクラスと長良クラスの全面対決が勃発したり、
又一が大量発生したり。
黒ねこの暴走と悲劇もたっぷり収録されてるけど、
ネコミミキバヤシ先生は残念ながら少なめ。
藤崎、ガッカリだね。
霊ネタ、動物だけでなく
面白キャラの個性的ネタも増えた印象の3巻。
貧乏美幌に体力バカチナツは言うに及ばず、
校長、鰐淵、若宮さんまで
面白ネタの餌食に。
漫画の主軸テーマとは違うネタだけど
これはこれでありだな、面白いから。
架空の存在ネタとしては、
信長に憑かれてるエリが
抜群に良かったね。
かわいい見た目と漢な言動のギャップも良いし、
さらに時々、信長っぽいセリフなんだけど妙に乙女で
エリとしてのセリフにしっくり来る言動もあったり。
鰐淵じゃなくてもこれはハマるね。
動物ネタの比率がどんどん上がってるこの作品。
特に、動物好きのネガティブ娘、若宮さんの存在は大きいね。
ウサギなどのかわいい動物と絡んでるときの見た目の良さ、
動物好き過ぎボケ、ネガティブ思考ボケ、
キバヤシ先生へのツッコミ、と
なにげに活躍の幅も広いし。
国家の犬、こんなだったら良いな。
長良先生の登場機会も増えてきた3巻だけど、
前から気になっていた、長良先生の助手的存在の
科学部部長のエピソードが描かれてたのがうれしい。
こういう、先生ラブな助手さん、
実際にもいるよね。
良く考えてみると、
女子中学生の身体測定とか描かれてるのね。
美少女いんぱら! 2巻
美少女いんぱら! 2巻
北村游児
集英社
最強メガネっ娘はじめ一癖も二癖もある女子高生たちの、アブノーマルな学園生活。
ブラックでスプラッターなネタとシーン満載の
高校生活もの学園4コマコメディ2巻。
ストーリー上、血を見るのが大好きな友谷が
お遊びを控え気味なので
1巻よりも血みどろな場面は減少気味。
それに代わって、弾馬先生を巡る友谷のライバル、
牝犬っ娘の伊勢谷の猛アタックが目立つ展開。
変態的自虐行為で弾馬に迫る伊勢谷だけど、
やっていることはともかく、
あの手この手でけなげに弾馬の気を引こうとする姿には
変態的言動のアレさを通り越して
かわいらしさを感じてしまうから不思議。
やっていることはともかく、
ラブコメの王道、三角関係は成立してるから
どんな無茶をやってくれても破綻しないんだろうね。
新しく登場なキャラとしては、
茶々の双子の姉、寧々は
茶々とは別の意味での毒舌に加えて血まみれ女好き。
ジョーンズ先生は
フィギュア大好き。
京の弟、海は
女好き過ぎ、ヤリ過ぎ男。
いずれも、他のコメディ作品なら主力級の尖ったキャラなはずなのだけど、
それほど活躍が目立たないのは
友谷と伊勢谷のキャラクターが濃すぎるからだろうね。
既存キャラの茶々や京ですら
かなりぶっ飛んだキャラなはずなのに
意外と大したことない様に錯覚してしまうくらいだし。
生徒だけでなく、先生も困ったさんが多いこの作品。
金持ち好きの安永先生はそのパワーを維持したまま。
2巻で特に目立ったのは、
養護教諭の浅利先生の自虐ネタやストーキングネタ。
伊勢谷とは違った方向でのダウナーなキャラで、かぶりも少ないから
目立つ存在だね。
インパクトの点では、
校長ブラかな。
菊頭にも
たまには良い思いをしてもらいたいところ。
ラブやん 12巻

ラブやん 12巻
田丸浩史
講談社
実家を出ても、カズフサとラブやんのダメっぷりは変わらず。
表紙、誰?な12巻。
せっかくかわいいメガネっ娘が表紙なのに、
真実を知ってしまうと。。。
ニート脱却のために始めたアパート暮らしだけど、
特に何かが進展したわけでもない12巻。
かつて、川で溺れているところを助けた
娘に近付く男のケツにカラーコーンを突き刺すオッサン、
そして、その娘ヤエが再登場。
しかも、ヤエは、カズフサにラブという
カズフサ最後のチャンスはあったのだけど、
結局何の進展もないという。
もはや、カズフサには
ラブやんしかいないのだろうか?
妹だけでなく、娘とのラブラブな日々を夢見るカズフサ。
ありえない夢のためにクロエが犠牲に。
萌えシチュエーションなら
幼なじみ、というチャンスがあったのにね。
拾ってきた等身大のお人形さん。
怖すぎ。
雀凰

雀凰
いとうまさき/灘麻太郎
双葉社
ネット麻雀では無敵の新条カオリ、実戦では?
咲をはじめ、美少女キャラの雀士が活躍する作品が増えた昨今、
この作品は、あの灘麻太郎氏が原作、ということで
見た目は華やかだけど闘牌シーンは本格的、という内容を予想していたのだけど、
あれ?何かエロエロモエモエだぞ?
最近の麻雀もので良く見かける、ネット麻雀最強の打ち手が実戦ではどうか?というのが
この作品の本筋。
たいていの麻雀ものでは、こういうキャラはやられ役なんだけど、
SLBこと新条カオリの場合は
ここ一番で力を発揮したり
対戦相手の見抜くことができたり、
既存のネット出身雀士キャラとは格が違う。
大口を叩いたり、調子に乗りやすい性格は
いかにもネットの住人っぽいけどね。
闘牌中心だった前半だけど、
後半は、脱衣麻雀が始まってしまったせいで
麻雀そのものよりも脱ぐ場面の方が印象大。
ギリギリの勝負より一発逆転な大味の勝負が多かったのも
麻雀より打ち手の人間模様の方が印象が強くなってしまった要因かな。
麻雀のために命を落としたパパの敵討ちのために麻雀を始めたカオリだけど、
気がつけば、そんなのどこかへ吹っ飛んでしまってるし。
主人公であるSLBが、元気な女子高生キャラなので、
前半の、いかにもな麻雀プロ、見城との勝負よりも
後半の、同年代の女の子との勝負の方が
華やかなだけでなくしっくり来るのは確か。
だから、こういうキャラを出すこと字体は悪くなかったと思うのだけど、
奈何せん、脱ぐだけで終わってしまったのが惜しいな。
一美の潜在能力を見てみたかったし、
何より、雀聖の孫娘、優子が
ただ口と性格の悪いボクっ娘で終わってしまったのが
もったいなかった。
堪能はできたけどね。







