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重版出来! 1巻

重版出来! 1 (ビッグ コミックス)
重版出来! 1巻
松田奈緒子
小学館

作品は、みんなで育て、みんなで売る。

新人編集、黒沢心と、
彼女の周りの同僚、漫画家、書店員などを通じて、
漫画を作り、売る立場の人々の
人間模様や仕事に対するひたむきな姿が描かれた群像劇。
作品を大きく売るためには、
良い作品を作り出す作者の活躍はもちろんだけど、
それを支える立場の人々の努力があるからこそという点が描かれた作品。
勘がよくて物怖じしない黒沢の機転と、
作品作りのため、良い作品を売るため、
努力を惜しまない人々の動きが
どれもこれも、熱く格好良い。
一つの目的のために一丸となって動く姿が素敵。
個人で作品を作って発表することが容易になっている現代でも、
あるところから先に進もうと思うと
こういう人たちとの二人三脚が必要になるんだよな、とも思ったり。

ただ、サクセスストーリー過ぎるのと、
読者視点しかない者から見たときの
キャラクターたちの信条に対する違和感を覚える感じはあるかな、
熱い仕事っぷりを見せてくれるキャラクターたちの活躍は格好良いけど
締めの展開があれっという感じになってしまって。

エピソードとして一番面白かったのは、
ベテラン作家の復活劇、かな。
長年やってきた描き手が
ふとしたことで自信を失う一方、取り戻しもする、その展開と、
復活のきっかけを作った黒沢のがんばりと気付き、
そして、一騒動乗り越えて
作者と編集者の距離が新たなステージへ上る瞬間が、
なかなか。
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

68m

68m: 手原和憲 高校サッカー短編集 (ビッグ コミックス)
68m: 手原和憲 高校サッカー短編集
手原和憲
小学館

サッカーにかける高校生たちの悲喜こもごも、作品集。

3年間をサッカーに費やした高校生を題材にした
短編作品集。
一つの夢と目標に向かってまっしぐらに進むかけがえのない時間、という意味でも
試合に負けたらそれまでの努力を見せる場が終わってしまう緊張感の中で競技をするという意味でも、
高校生のスポーツものは
熱くて面白いもの。
そのテーマを、この作者さんならではの
ちょっとシュールなコメディを織り交ぜつつ
押さえるべきところはきっちり押さえるストーリーの見せ方で展開してくるところが
心を揺さぶってくる。
レギュラー、非レギュラーの狭間で、
自分の望んでいなかったポジション、プレイスタイルで、
悩み苦しみながら成長していくキャラクターたちの姿が
グッとくる作品ばかり。

なかでも良かったのは、
クラブチームから普通の高校のサッカー部にやってきたものの
早くにその力が通用しなくなってしまった選手と
その彼に技術的には劣るものの
次第に別の才能を開花させて長くプロで活躍することになった選手との
思い出話かな。
高校3年間という、長い人生の中でもある一時期ではあるけれど
特別な時間の中での様々なエピソード、という点で
この話が一番印象に残った。
ストーリーそのものも楽しめたし、
こういう話を客観的に眺められるようになってしまったな、という点では
自分も随分年とったな、と思ったりもして。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

あさひなぐ 8巻

あさひなぐ 8 (ビッグ コミックス)
あさひなぐ 8巻
こざき亜衣
小学館

エース真春の負けで、立て直しを図るも気持ちばかりあせる二ツ坂高校薙刀部を救うのは。

腕と才能はともかく、気持ち、根性だけは人一倍な旭をはじめ、
薙刀に青春をかけることになった女子高校生たちの群像劇が
熱くて前向き過ぎて眩しい作品8巻目。
真春自身も、周りの部員たちも
真春の負けで終わった大会の後遺症を引きずったまま
現在に至ってしまっている中、
部長のアイデアで始めた
防具なしでの練習で気合を入れ直し、
少しは前に進むことができた薙刀部。
でも、その代償?で、
男の前ではブリブリな、怪しげな監督に
合宿でのものとはまた違う特訓を課せられてしまう。
どんな試練も乗り越える旭たちの姿勢、気持ちの強さに、
今巻も熱くさせられたな。

熱すぎる薙刀ストーリーの陰に隠れがちだけど、
旭と、真春の弟夏之との恋愛模様の方も
着実に前進中。
特に、夏之の方が、完全に相手を意識しちゃったから、
面白いことになりそうな。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

銀のニーナ 2巻

銀のニーナ(2) (アクションコミックス)
銀のニーナ 2巻
イトカツ
双葉社

初めての地元の友だち、初めての日本のホラー。

田舎に出戻ってきた、現在無職の叔父、修太郎と
一時実家に預けられ中のハーフの姪、ニーナの、
田舎でゆったり夏休みな日々、2巻目。
修太郎が再び働き始めるのはもうちょっと先、ということで
相変わらず毎日ニーナと一緒に過ごす日々を送り、
素直で真っ直ぐなニーナに
ほんわか癒されまくり。
自分からホラー映画を見たいといって、結局一人で眠れなくなっちゃったり、
お好み焼きにワクワクしたり、
泳げなかったり、おねだりしたり、
ニーナのかわいいところが2巻でも
たっぷり堪能できたよ。

ニーナもかわいければ
トモエもなかなか。
高校時代までなかなかのイケメンっぷりを見せていた修太郎が
大口をたたいて地元を離れたのに夢破れて戻ってきた姿に
うれしさ半分幻滅半分のトモエと
修太郎がどうなるのか、
気になるところ。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

RYU-TMRのレゲー解体劇場

RYU-TMRのレゲー解体劇場 (ガムコミックス)
RYU-TMRのレゲー解体劇場
RYU-TMR
ワニブックス

数十年前のゲームってこんな感じ。

ファミコン全盛期の頃のゲームの中でも、
主流どころから、ちょっとだけ外れたところにあるものまでが紹介された漫画。
取り上げられているソフトは
ほとんど誰も知らないだろうレベルのものはない上、
どれもこれも、難易度やゲーム設定、裏技など
一ネタも二ネタもあるものばかり。
ファミコン世代にはどストライクな
オッサンホイホイな内容。
当時を思い出すし、
同世代と盛り上がることもできるね。

東海道五十三次の正式タイトルがこんなだったとはじめて知った以外は
圧倒的懐かし感を覚えたな、
ドラスピのセレクト連打とか、
あのころは若かった。

うちに、取り上げられてるソフトのカートリッジ
6割ほど手元にあるな。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

マクロス THE FIRST 5巻

超時空要塞マクロス THE FIRST -5 (カドカワコミックス・エース)
マクロス THE FIRST 5巻
美樹本晴彦
角川書店

後のマクロスである新造艦SDF-1を巡る戦いとは。

放送開始から30年以上たったマクロスシリーズの原点の漫画版、5巻は、
進宙式以前のマクロスを巡る回想エピソードが中心。
艦長はじめ、マクロス乗組員たちのさすがの活躍が
格好良い戦闘シーンとともに描かれる。
マクロス本編では人間同士のガチ戦闘もあまりなかったし、
同じく薄めだった印象の政治的背景も垣間見える展開で、
これはこれで面白いんじゃないかな。
今までは、頭の片隅にストーリー全般が残っていたので
ある程度先が見える展開だったけど、
これは先が予想しづらい分
別の意味で続きが楽しみ。

後々この作品のストーリーの核になる
一条輝と早瀬未紗の関係のエピソード、
その時のリンミンメイとのエピソードもそこそこに
がっつり番外展開になるとは。
あのミリアも登場したのだけどね。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

私のおウチはHON屋さん 7巻

私のおウチはHON屋さん(7) (ガンガンコミックスJOKER)
私のおウチはHON屋さん 7巻
横山知生
スクウェアエニックス

海の家でもHな本はじめました。

Hな本に対する知識と感性が抜群の
本屋さんの看板娘、みゆ。
彼女が、嫌々言いながらもその力を存分に発揮しちゃう
ほのぼのH本コメディ7巻目。
口でどれだけ家のHな本屋さんの手伝いが嫌といっても
友達の家にお泊りすれば寂しくなっちゃうし、
H本コレクションを妻と娘に隠れて持ち続けることに失敗したお客さんを助けちゃうし、
自分でも、お客さんにとっても
この仕事と切っても切れない縁になってしまったみゆが、
今巻も、恥じらいながら大活躍。
相変わらず、家庭の事情、お母さんのことでは
一筋縄でいかないことを抱えたままだけど、
みんなのためにかわいくがんばる姿は
ますます良い感じに。

ほのぼのエピソードの中でも
中沢家に何かとお世話になっている
成人向け漫画家の山田さんの結婚へ、のエピソードが
山田さんっぽくて良かったな。
もう関係長いとはいえ、
このイケメンに山田さんが。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

こたつやみかん 1巻

こたつやみかん(1) (アフタヌーンKC)
こたつやみかん 1巻
秋山はる
講談社

落語好きの、内気で無口な日菜子、学校では目立つ存在の有川、梶浦と落研を始める。

友だちいなくて大人しくて、ヒエラルキーの底辺を自認する日菜子と
才色兼備で快活な、転校してきたばかりの有川、
同じクラスだけど接点のなかった2人が
とある寄席の帰り道でばったり出会ったことから始まる
落語大好き高校生物語。
この、正反対の2人に加えて
ハイレベルなイケメンながら
中身は残念、空気も読まずな、同じく落語好きの梶浦も加え、
3人で、大好きな落語の話で盛り上がり、
実際に演じて腕を磨く姿が実に楽しそう。
青春時代を、好きなことに夢中になり、
極めていく姿は
どんなことでも輝いて見えるもの。
特に、普段は大人しい日菜子が
共通の趣味を持つ友人を初めて持ち、
それがきっかけで明るく変わっていく様子が
見ごたえ抜群。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

よんでますよ、アザゼルさん。 9巻

よんでますよ、アザゼルさん。(9) (イブニングKC)
よんでますよ、アザゼルさん。 9巻
久保保久
講談社

女子力アップの秘訣は、嫉妬をしないこと?

グダグダお下劣悪魔たちによる
人間界でも悪魔会でもトラブルだらけの日々と、
彼らと探偵業に勤しんだり、
ときには、というか、頻繁に、増えてしまった余計な仕事を片づけたり、なさくまさんたちのお話、9巻目。

今巻のメインネタは、
表紙のさくまさんではなく
結婚適齢期オーバー中のアンダイン恵の婚活話。
魚眼なので、もともとパッチリな眼をしている彼女が、
職能である嫉妬を封印してゴゴゴゴとならず
ゆるふわ雰囲気を纏うと、
見た目的にはかなりかわいくなって、なかなか。
でも、そこはこの作品、そして、さすが、アンダイン、
そんな彼女を狙う天使を
彼の下腹部レバーと胸のボタンを繰ってKO。
次々天使を仕留めちゃうアンダイン恵、
実は凄いんじゃあ。

最近は、さくまさんがはっちゃけないから、
ちょっと寂しいところ。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

ひょうい☆ドン! 1巻

ひょうい☆ドン! 1 (チャンピオンREDコミックス)
ひょうい☆ドン! 1巻
たかやKi
秋田書店

千尋、退魔のために黄泉の国から戻ってきた祖父ちゃんと一緒に妖怪退治中。

退魔師の血をひく真面目な男子高校生、千尋が、
あの世から、妖怪退治のために戻ってきたスケベな祖父ちゃんと一緒に
人々を襲う妖怪たちと戦うお話。
いかにもな妖怪、蟲など魑魅魍魎との戦いですら
襲われた子の服がはだけたりしちゃう上、
さらに、エロ体育教師の地縛霊やら、タコやら
卑猥なことになるの間違いなしな妖怪が次々登場。
服を溶かす粘液を吐く芋虫や服の中にもぐりこんでくるヤツメウナギなどに
幼なじみの桜や同じクラスの委員長、妹や先生たちが
次々襲われちゃう展開が
毎話、期待に応えてくれる。
襲われた場面の描写が
いやらしくもしっかり描かれているから、
そういう場面も見応えあって、
卑猥度も高くて、読み甲斐あるね。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

デスルデス

デスルデス (ニチブンコミックス)
デスルデス
鈴木大
日本文芸社

死神界のエリートの家の娘、カルア、いくら刈っても死なない人間三月漢太を追って人間界へ。

家柄も才能も抜群、将来は死神界の頂点を目指すカルアが、
死神となるための卒業試験のターゲットであった男、
三月漢太を刈り損ねた上に、事故によりファーストキスまで奪われ、
その失態を清算するために人間界へとやってくるお話。
エリートの誇りと卓越した才能があるカルアが、
自分の誇りを傷つけた漢太を何とかして刈ろうとするも、
超ポジティブ思考な漢太には、何をやっても死ぬ気配なし。
そんなやり取りをしているうち
漢太と気がつけば仲良くなってしまった
死神とはいえ、無闇な殺生を嫌がる優しさも持ち合わせたカルアの元に
その状況を良しとしない死神が襲い掛かる。
そんな、カルアと漢太の紆余曲折、
鎌を振り回す死神同士の戦いなどが、
ときにほのぼの、ときに格好良い作品。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

おにゃのこ 2巻

おにゃのこ 2 (少年サンデーコミックス)
おにゃのこ 2巻
近江のこ
小学館

地獄に現れたかわいいボクっ娘鬼、黒鬼しるこの正体とは。

現世で半死半生の状態のまま地獄にやってきた主人公の太郎が、
地獄のかわいいメス鬼モナカに見初められて
仲良く?地獄生活を送りながら、
ほかの鬼たちにいじられまくるお話、2巻目。
無理矢理させられた女装姿が罪人たちの間で人気者になったり、
鬼として働いて稼いだ報酬をみんなにかつあげられたり、
鬼たちの良いおもちゃにされている太郎だけど、
イカ型生物兵器の触手に攻められるメス鬼を間近で堪能したり、
地獄の街でクリスマスデートをしたり、
美味しい思いもたっぷり。
太郎のうらやまけしからん度がどんどん上がってきたな。

特に、角が折れて弱り中のワラビとの絡みが
メインヒロインなモナカよりも楽しげなことになってきて
良いね。
メス鬼キャラの中でも、太郎と同レベルでいじりやすいし、
プライド高いのに言葉に態度や行動がついてこない上、優しいところが
かわいいよね。

コメディネタも、合間合間に
パロネタやちょっとした毒を絡めてきて、
軽妙で読みやすいし。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

いつか、夜明けの空で待ってる。 1巻

いつか、夜明けの空で待ってる。(1) (講談社コミックス)
いつか、夜明けの空で待ってる。 1巻
荒木宰
講談社

デートをすっぽかしたことを謝れないまま転校してしまった相手に、高校で再会したら。

中学の頃、すれ違いをそのままにしてしまった相手との
高校で再開したことにより再び始まる恋愛物語。
気になっていた相手とのはじめてのデートを、
人助けをしていたためにすっぽかす形になってしまった主人公、守重が、
そのことを謝れないまま彼女が転校してしまい、
後悔を抱えたままに高校進学のときを迎えたところ、
その彼女と同じ高校に入学したことが分かる。
かつてと同じように接してくれる彼女に
何とか謝ることができ、
お互いのわだかまりも解けるも、
彼女には、彼女のことを自分のものにしようとする男が、
そして、守重にも想いを寄せる女性が。
主人公とヒロインの王道的恋愛関係に加えて
波乱の予感満載な雰囲気の展開、
この先の期待が高まらない訳ない。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

波打際のむろみさん 8巻

波打際のむろみさん(8) (講談社コミックス)
波打際のむろみさん 8巻
名島啓二
講談社

異性にモテモテたっくん、同性にモテモテむろみさん。

釣り好き男子高校生たっくんと
みんな知り合い顔広人魚のむろみさんの
掛け合い漫才と、
世界各地のモンスターやら伝説の存在やらとの交流が
ほのぼの楽しい作品8巻目。
むろみさんやイエティだけでなく、
今巻では、ハーピィや水族館のお姉さんとも仲良くなっちゃう
たっくんのイケメンっぷりが、
文化祭で、クリスマスで、発揮されまくり。
普段から優しく接してあげている相手はもちろん、
事あるごとに突っかかってくる乙姫さま相手にも
ちょっと腹を立てつつも、ちゃんと義理を立てちゃうあたりが
モテの要因かな。
格好良すぎる、惚れる。

それにしても、クリスマス、4回目なのね、
そりゃあ、南の島の女の子も大きくなるわ。

淡路さんがデレてかわいくなる一方、
自分の意志を貫く人魚たちは、
ミズーリさんといい、ひいちゃんといい、
どんどん悪堕ちしているような。
正義をこじらせると、どの世界でもこうなっちゃうのかねえ。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

なつゆらぎ

なつゆらぎ (リュウコミックス)
なつゆらぎ
山坂健
徳間書店

叔母の家で出会ったカラクリ人形との触れ合いが、自ら縛り付けていた少女の心を解き放つ。

勉強勉強で過ごしてきた都会っ子、女子中学生の渚が、
叔母の家の小屋で見つけたゼンマイ仕掛けのカラクリ人形、菜津と
短い間ではあったけれど一緒に過ごしたことで
強迫観念にとらわれていた心を解き放つお話。
良い大学を出て良い会社に入ることだけを考えていた渚が、
叔母の暮らす田舎で、
天真爛漫な少女のように振る舞うカラクリ人形、菜津と出会い、
数日とはいえ、一緒にスローライフを過ごし、そして、別れる、という
ひと夏の経験をして、
人間としてちょっと成長する姿が、
その切ないストーリーとともに見ごたえ満点。

カラクリ人形どころかアンドロイドのように、普通の女の子のように動くので
最初は、鬱陶しい感情も菜津に対して覚えた渚。
でも、ようやく相手との距離感がつかめた頃に、
古い上に少し壊れてしまっていたことで
徐々に動きが鈍り、やがて止まってしまった菜津、
もう動かないはずなのに自分を助けるためにちょっとだけ動いてくれた菜津に、
いつも自分の感情をコントロールしていたつもりが
自分を縛り付けているだけだった渚は
心の自縛を解かれる。
切ないお話だけれど、
それによって一人の人間が成長する様を見ることができて
心が満たされる作品だね。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

海月姫 11巻

海月姫(11) (KC KISS)
海月姫 11巻
東村アキコ
講談社

蔵之介の醸し出す妖艶な毒っ気が月海の感性を刺激したことにより生まれた作品は、素晴らしく。

ニート女だらけのアパートで暮らす
クラゲ大好き月海が、
ファッション界で一旗あげたい女装男子蔵之介に引き込まれて
自分の好きなクラゲをモチーフにした服をデザインするようになって、11巻目。
月海たちにとってのファッションデザインの主目的、
自分たちの暮らすアパートを買い取って取り壊しを防ぐ、が待ったなしの状況になる中
諸事情により入ったオシャレな店で蔵之介が見せた
毒々しくも美しい姿を
毒クラゲと重ね合わせた結果、
その筋の人たちも一目置く素敵なワンピースをデザインすることに成功した月海。
しかも、それに目をつけたのが、
飛ぶ鳥を落とす勢いのアジアの雄、
元来の内に篭る性格の月海には
蔵之介によってアパートの外に引きずり出されただけにとどまらず
それ以上の広い世界への道が見えてしまい、
どうなっちゃうんだろう、というところで巻終了。
あれよあれよでとんでもない立ち位置になってしまった戸惑いだらけの月海、
自分が才能を見出した月海を他人に奪われそうになる蔵之介、
ともに、思惑を超えた状況になってしまったことで
どっちの方向に進むんだ、という部分が楽しみ。

ちょっとズレたサブキャラたちも魅力なこの作品、
今巻も、修の突っ走りっぷりが良いね。
異性とのあれこれに慣れていない感満載の
行動の突飛っぷりが
他人事と思えない。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

魔女と猫の話

魔女と猫の話 (ねこぱんちコミックス)
魔女と猫の話
四宮しの
少年画報社

魔法学校に通う女の子が13歳になると喚び出せるパートナーの猫は、少女たちを成長させてくれる存在。

パートナーである守護霊の猫に導かれて、
自分自身や友だち関係、将来に不安だらけの少女たちが
成長していく物語。

魔女になるため、魔法学校に通う女の子たちが
13歳になると喚び出しても良い
自身の守護霊になる猫と出会うことで、
自分のことでいっぱいいっぱいだった彼女たちが
ちょっぴり大人になるお話が
キャラクターの数だけ描かれている。
自分のなりたかった理想像に全く近づけなかったり、
自分の個性が気に入らなかったり、
守護霊である猫が気に入らなかったり、
理解できなくはないけれど、どれもこれもお子様な不安、不満、悩みを、
よくできた猫たちが、硬軟織り交ぜつつ上手く解決して
成長させてあげるところが見どころ。
大人があれこれ言うとついつい反発しちゃうところ、
しっかりものだけど猫な姿の先達に上手くコントロールしてもらうことで
思春期の子たちが上手いこと成長するというのが
何となく納得できるような。
おかげで、猫たちがみんな格好良く見えて。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

ほんとにあった!霊媒先生 14巻

ほんとにあった!霊媒先生(14) (ライバルKC)
ほんとにあった!霊媒先生 14巻
松本ひで吉
講談社

心霊スポットに霊媒先生あり。

物の怪ネタと日常あるあるネタ、ネコネタが
渾然一体となってじわじわ襲ってくるコメディ作品、14巻目。
科学部部長がメガネをはずしたら誰だか分からなくなったのもビックリだったが、
一番の見どころエピソードは、
いつもはキバヤシ先生を敵視する長良先生が
キバヤシ先生と共闘して
近所の占い師を何とかしようとするお話。
この2人が手を取り合っても当然ろくなことにならないのだけれど、
こういう展開でいじられるのは、長良先生のほう。
非科学なことを信じない長良先生が占いするフリをするとか、
珍しいものも見られたし、なかなか。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

空が灰色だから 5巻

空が灰色だから5(完結)(少年チャンピオン・コミックス)
空が灰色だから 5巻
阿部共実
秋田書店

邪な心で行ったことには、たいていしっぺ返しが。

ほのぼのさせられるか、心かき乱されるか、
予測不能なショートエピソードが癖になる作品も最終巻。
ここまで、結末も様々なら展開も様々、
変化球だらけな作品だったけれど、
最後の最後で、オーソドックスなストレートな
いかにも女子中学生っぽいバッドエンドエピソードがきて、
最近は、初期ほど救われない話が殆ど無かったこともあり、
読後感、切なくてたまらない。
ここまで凹まされたの、久しぶり。

上手くいかないというか、
やらかしてしまう少年少女に
自分の黒歴史を思い出させられるこそばゆさも良かったし、
比較的年齢の近い、大人な登場人物の
大人なのにやっちゃったエピソードも楽しかったこの作品。
最終巻での、特にお気に入りは、
小学生相手にちょっと本気になっちゃったお姉さん、
すべてを悟った後の何やってたの状態に陥った姿とか
良いよね。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

ちっこいんちょ 1巻

ちっこいんちょ (1) (まんがタイムコミックス)
ちっこいんちょ 1巻
トイシキ
芳文社

このははよくできたクラス委員長、でも、大きさが手のひらサイズで。

生物部の実験中になぜか小さくなってしまった
クラス委員長のこのは。
でも、ちっちゃい身体になっても
真面目で優しく優秀なのはそのまま、
おかげで毎日大変、というお話4コマ。
サイズ的にもかわいければ
猫に連れられて登校する姿も良い感じ、
そしてなにより、
健気にみんなのためにがんばっちゃう姿が魅力。
時には踏んづけられたり
みんなにおもちゃにされちゃうけれど、
それでもみんなに愛されるこのはが
いとおしくてたまらない作品。

テーマ : 4コマ漫画
ジャンル : アニメ・コミック

コッペリオン 17巻

COPPELION(17) (ヤンマガKCスペシャル)
コッペリオン 17巻
井上智徳
講談社

空からの生存者救出が不可能となるも、次の救出手段を待つためコッペリオンたちは諦めない。

放射能汚染された東京から
放射線の影響を受けない少年少女、コッペリオンたちが
生存者救出のために奮闘するも、
彼らの中でももっとも完璧な葵を手に入れ、利用しようとする
彼らに襲い掛かってくる敵に苦戦しまくって、17巻目。
自分がターゲットになっていることが分かっていながら
それをものともせず
かつては自分をいじめていた小津姉妹の妹詩音を
敵の手から救い出した葵だけど、
その過程で、
一刻も早く救い出さねばならない生存者を救出するのに利用するための飛行船を墜としてしまい、
コッペリオンたちの生存者救出という目的への道のりは
また大幅に逆戻り。
いつものパターンとはいえ、
なかなか前に進まない事態が
面白くもつらい。

空が駄目なら、次は海中から救出、ということで、
数少ないコッペリオンたちの味方、三島教頭の計らいにより
潜水艦での救出を試みることに。
その準備をする巻後半では、
過去のいさかいを越えてますます絆を深めるコッペリオンと生存者に対し、
コッペリオンを人と思わない、相変わらずの列強各国、
そして、未だ自分の野望を諦めないDr.コッペリウスの企みが
下衆くて、ひどくて、
いかにも敵、という感じで、ある意味良い。
戦い甲斐、叩き甲斐のある敵との戦いは、
分かりやすくて良いよ。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

ULTRAMAN 2巻

ULTRAMAN 2 (ヒーローズコミックス)
ULTRAMAN 2巻
下口智裕/清水栄一
小学館クリエイティブ

進次郎に父を継いでウルトラマンとなることを勧めたのは。

かつてのように巨大化はしないけれど、
ウルトラマンスーツを着て、異星人と戦うことになった
ウルトラマンであった早田進の息子、進次郎の物語、2巻目。
年寄る波に衰えを隠しきれなかった上
息子を守るために負傷してしまった父に代わり
ウルトラマンになることを求められることになる今巻だけど、
それを求めてきたのが、
ウルトラマンにとっては因縁のあるゼットン星人。
一方、街では、
異星人による連続殺人事件が起こり、
その捜査に関わるのが
諸星という男。
ウルトラマンをよく知らない者でも聞いたことのある名前が次々と登場し、
ただでさえ、SFバトルものとして、熱くて格好良くて面白い作品に
どのようにウルトラマンを絡めていくんだろうというワクワク感が
どんどん注ぎ込まれていく。

自分の持て余す力を活かすことができる、ということもあり、
戸惑いながらも、ウルトラマンとして
人助けや異星人退治をして
人々の前に姿を現すことになった進次郎。
まだ、はっきりと決断はできていないけれど、
凶悪な異星人を前に戦う姿は
ヒーローそのもの。
加えて、ウルトラマンの象徴、カラータイマーを
このような形で利用するとか
格好良すぎる。

しかし、ウルトラマンや
何十年も隠してきた異星人の存在を明らかにする判断の根拠は
まだ伏せられたまま。
ゼットン星人の姿と相まって
不気味な感じがたっぷり。
これでは、先が気にならない訳がない。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

コミカル! 1巻

コミカル! (ジャンプコミックス)
コミカル! 1巻
下村トモヒロ
集英社

漫画家への道も厳しければ、編集者への道も厳しい?

マンガが好きだけど自分で描けないので編集者になりたい女子高生、
陽葉が所属するマンガ部を舞台にした
グダグダドタバタコメディ。
同じ部の、漫画家になりたい友人、まひるを
鞭を持った姿が妙にしっくりくる陽葉はビシバシ鍛えようとするも、
なかなかままならず。
適当いい加減なまひるにツッコんでいたかと思いきや
いつの間にかツッコミ返されたり、
残念美人部長に翻弄されたり、
ほかの部員たちの尻拭いをさせられたり、
己の目指す編集者への道のりははるか。
そんな、陽葉の
大立ち回りといじられっぷりが楽しい作品。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

機動戦士ガンダムUC episode 6

機動戦士ガンダムUC [MOBILE SUIT GUNDAM UC] 6 (初回限定版) [Blu-ray]
機動戦士ガンダムUC episode 6

宇宙世紀のガンダムシリーズの最新作6話目を
配信版で視聴。
BDが出る前に見られるというだけで
PS3を保有している価値があるというもの。
当初はこの巻で最後の予定だったのが1話分のびたおかげで
エピソード盛りだくさんの詰め込み型になることなく
じっくりさらっと楽しめた感じ。

フルフロンタルの語りをはじめ、
物語のフィニッシュへ向けて
各キャラの戦う意義を再確認する6話。
ただ、それゆえに、
長いシリーズの重みゆえに
ミネバたちのキャラクターが濃くなってしまって
主人公であるバナージのキャラがちょっと薄め。
でもまあ、うらやまけしからんことにはなってたかな。
最後は、バンシィ戦もあるし、ラプラスの箱を巡る戦いの結末にも関わらないといけないし、
盛り返してくるだろうね。

モビルスーツ戦が少なめで
そっちが好きな人には
ちょっと物足りないかな。
戦闘シーンの見せ方、演出が旧来とは違う形で、
とりわけ、主役級機以外の戦闘場面が良い感じなので、
もっと見たいところだけど。

テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

琴浦さん 4巻

琴浦さん4 (マイクロマガジン☆コミックス)
琴浦さん 4巻
えのきづ
マイクロマガジン社

琴浦さんの力を利用する父に、彼女は。

他人の心が読めるゆえ
苦労ばかりの女子高生、琴浦さん。
その能力ゆえに、家族関係も友人関係もなかなか上手くいかなかったけれど、
真鍋たちと出会った事で
すっかり明るく元気になって、4巻目。
ほのぼの展開よりもシリアス展開多めなこの作品の今巻は、
琴浦さんの、父親、そして、妹との関係がメインエピソード。
家族ネタは、毎度毎度重いのだけれど、
琴浦さんがすっかり明るく前向きになり
問題への立ち向かい方も学んできたことで
今までに比べれば、ずっと
心穏やかに読める展開に。
妹ちゃんもかわいいし。

1巻から限定版が出るほどであった上、
アニメ化でさらに盛り上がっているこの作品。
でも、アニメ化されないとこういう面白い作品に触れないってのも
もったいない話である。

テーマ : 4コマ漫画
ジャンル : アニメ・コミック

パンドラの復活

パンドラの復活 (ビッグ コミックス)
パンドラの復活
つかさつよし/青山広美
小学館

震災から一年、テロリストの手によって再び日本を放射能の恐怖が襲う。

ただでさえ、原発事故により放射能に怯えることになってしまった日本で、
その原因を作ったものを糾弾するため、放射性物質を使ったテロを敢行し
日本中を恐怖に陥れるテロリストと、
その行為がむしろ、不安と不満を抱える国民の溜飲を下げる事になってしまった中
最悪の事態を避けるために奮闘する警察、公安との戦いが、
テーマがテーマだけに、リアリティを感じさせられてしまう作品。
事件の謎解きそのものも
理詰めでなかなか面白い上、
センシティブな話題を扱う社会派な内容、
登場人物も個性的で熱い人ばかりだし、
もう数巻続いていれば、とても壮大な作品になったであろうことが分かるだけに、
1巻完結というのがとても惜しい。

まあ、こんな内容を扱おうと思ったら
あちらこちらからツッコミ入って大変だろうなあと思うけど。

原発の傍にあった放射性物質を使って脅しをかけ
事故の責任者の命や金を要求するテロリストの真の目的、
それに対し毅然とした対応をとりつつも
己の保身しか考えない者たちを抑えこんで
過ちを認めるべきところは認めようという方向に変わりつつある政府、
事態収拾のために手段を選ばない公安、など
いずれもが、目的とやり方が異なれど
正義の為に動こうとする姿に格好良さを感じつつも
何かがおかしい、と違和感も覚えるところが
現実社会の問題を扱う作品の面白いところ。
加えて、この作品でも、
それに便乗する者や民衆の下衆さが
際立っちゃって、何とも。

明らかにおかしなことをする者がたくさんいたことも事実だけど、
それを私刑でどうにかしようとすれば
統治機構に何とかして欲しいはずなのにそれを否定することになる訳で、
やってることは矛盾。
客観的に考えれば間違ったことしてないのに
おかしなことになる様もたくさん見てるし、
なんだか世の中気持ち悪いなあ、と
少し前に感じたことを思い出させてくれる作品だった。

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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