バター猫のパラドクス 2巻
バター猫のパラドクス 2巻
きづきあきら/サトウナンキ
白泉社
お互い好き合っていながら誤解が誤解を生むスパイラルに陥ってしまった兼末と若芽の、関係の行き着く先は。
うそつきパラドクスと同じ会社で巻き起こる
もう一つの波瀾万丈恋物語、2巻目。
主役の男女が2人とも、
お互いがお互いのことを想っていながら
自分は恋愛の経験がなくて自分のやることに自信が持てない一方
相手は知識、経験が豊富で一筋縄ではいかない人、という思い込みをしている者同士。
ゆえに、誤解が誤解を生み、
その誤解が解けてもさらに別方面の思い違いをする、という連鎖が
繰り広げられてしまう。
そんな2人の関係が、何でそんな方向に考えるんだよ、と、もどかしい一方、
心の関係が一向に進まないのに
身体の関係がそれなりに進んじゃうというギャップ、チグハグさが、おかしな感じ、
そこが面白くてたまらない。
2巻では、兼末が若芽の友だち有里とつきあうことになったり、
若芽が先輩の坂上にまた迫られるも、今度はもう少し真剣に考えるようになったりしながら、
でも、2人とも
やっぱり本心は変えられず、
お互い誤解を抱えたままながら、再び急接近。
でも、お互いのことを勘違いしているがゆえ、
やっぱり噛み合わなくて、また離れて、なことになり、
同じような展開の繰り返し。
むしろ、するべきことをしてしまったために
余計にこじれそうな。
この面倒くささがたまらない。
あの八日堂が
そんなことをどの口が、というシーンも良いね。
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