屋上姫 2巻

屋上姫 2巻
TOBI
ソフトバンククリエイティブ
付き合っているはずなのに、霞上会長との心の距離はものすごく離れているような。
いつも屋上にいる、孤高の存在な生徒会長、霞上先輩。
そんな、近寄りがたい存在の彼女と付き合うことになった黛だけど、
心ここにあらずの霞上先輩とは
本当の意味での付き合う関係には遠く及ばず、
黛の一人相撲状態が続いたまま。
一方で、彼の幼馴染の結子は、2人の関係を知らないまま
一緒に買い物に行ったり
一緒に勉強したり、と
彼にベッタリしようとする。
そんな三角関係が形成されつつある一方で
霞上は、事あるごとに兄様兄様と繰り返すのみ。
微妙に奇妙な3人+αの関係が徐々に
泥沼恋愛劇へと変貌して行きそうなこの作品、
どういう方向に進んでも面白くなりそうだ。
一人に二人の関係を隠したままな三角関係ものの
二人の騙しっぷり、取り繕いっぷりが面白いのは、
きまぐれオレンジロードなどの名作が示す通りだと思うけれど、
泥沼劇の方が好きな自分には、
このあとの、二人の関係が結子にバレてしまった後の展開の方が
楽しみだな。
本当に黛のことを好きなのか何なのか分かってない霞上が
心の葛藤をどう処理するか、という問題もあるし、
素直で健気な結子が、ある意味騙されていた事に気づいてどうなってしまうのかという点が
何より楽しみだ。
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