チロリン堂の夏休み 1巻
チロリン堂の夏休み 1巻
オオカミうお
講談社
取り壊された社の材料を使って新しいチロリン堂を造ってみたところ。
取り壊された社に祀られていた神様が
ひょんなことからちろりのスマホに現れるようになってしまってから
ちろりたちの身の回りで不思議なことが起こるようになってしまって、
というお話。
日常の中に次々と現れる非日常の世界、存在が
時におどろおどろしく、時にハートフルに描かれていて、
どのエピソードも心に何かを残される。
絶妙な所で、現代、日常と忘れ去られた時代、非日常とが交わり合っていて
引き込まれる作品に仕上がってるな。
一番気に入ったエピソードは、
盲目少女七見と、大きな鯉のお話かな。
子どもたちだけでの冒険のワクワク感と
見えるがゆえに見えないものがあることを知ること、
伝説や噂の生まれる瞬間など、
短くて何気ない話の中にたくさんの要素が詰まってたな、という感じ。
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