空が灰色だから 5巻

空が灰色だから 5巻
阿部共実
秋田書店
邪な心で行ったことには、たいていしっぺ返しが。
ほのぼのさせられるか、心かき乱されるか、
予測不能なショートエピソードが癖になる作品も最終巻。
ここまで、結末も様々なら展開も様々、
変化球だらけな作品だったけれど、
最後の最後で、オーソドックスなストレートな
いかにも女子中学生っぽいバッドエンドエピソードがきて、
最近は、初期ほど救われない話が殆ど無かったこともあり、
読後感、切なくてたまらない。
ここまで凹まされたの、久しぶり。
上手くいかないというか、
やらかしてしまう少年少女に
自分の黒歴史を思い出させられるこそばゆさも良かったし、
比較的年齢の近い、大人な登場人物の
大人なのにやっちゃったエピソードも楽しかったこの作品。
最終巻での、特にお気に入りは、
小学生相手にちょっと本気になっちゃったお姉さん、
すべてを悟った後の何やってたの状態に陥った姿とか
良いよね。
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